私がバストーナメントを楽しむ工程を一度リアルに紹介してみようと思います。
私は、今はバス釣をメインにやっていますが、幼少の頃から海での投げ釣りや波止釣り、落とし込み釣り、筏のチヌ釣り、磯釣り、船釣り、ヘラ釣り、鮎釣り、などの餌釣りやテンカラ、フライ、トラウトなどの疑似餌釣りまでありとあらゆる釣りを嗜んできました。
どの釣りも面白くて、釣行日のだいぶ前からそわそわして、餌は何で行こうかとか、新しい竿を買ってみたり、新製品のハリや浮きを釣具屋で物色したり・・・しまいには、浮きやチヌの筏竿なんかは、フィールドに合わせて、自作までして愉しんでいました。
このページでわかること
バスフィツシングとの出会いが釣の面白さを激増しました。
みなさんご存知のように、バス釣りは主にルアーでやります。
私が、バス釣りを初めて知ったのは15才の頃で、11PM金曜日の釣りのコーナーで紹介されたのを見た時です。
その頃はあまり情報がなく本屋で色々なスポーツを紹介する冊子があって、その中にバス釣りがスポーツフィッシングとして、わかりやすく紹介されていました。
すぐに購入して、何度も何度も読み返したのを覚えています。
読んでいるだけで、ドキドキして、絶対やるしかないと思ったのも覚えています。
その冊子には、見たこともない数々のルアーや釣り方が紹介されていました。
釣具店でもまだバス用ルアーなんて、なかな置いていない時代でしたが、小遣いを貯めて探しまくって少しづつ買い集めたなー!
18才になって、免許を取ってすぐに東条湖に走りました。
当時はバス釣りをする人も少なく、爆釣!
バス釣り初心者でも、あっけないぐらいに釣れまくったものです。
そうです・・・15才でバス釣りを知ってから、18才で東条湖に走って爆釣するまでの約3年もの長い間、このルアーでこんな感じに動かして・・・なんて考えを廻らせ、ああでもないこうでもないと心躍らせながら愉しめたんです。
餌じゃないんで、メカとかオモチャみたいな感じですかね・・・
行く日が決まった時点から、それがどんなに先でもずーっと楽しめるんです。
ルアーフィッシングの愉しみの真髄はそこにあると、確信しています。
どんな釣りでも同じだと思いますが・・・
釣りは対象魚によって、季節や場所にあった釣り方が色々あり、それぞれに釣行前に仕掛け、道具、餌など、考えることも多くあります。
突き詰めれば突き詰めるほど、その愉しみは深く面白くなります。
そして悩み抜いて出した釣り方を全てのテクニックを駆使して魚にプレゼンテーションし、魚からの答えに一喜一憂するのです。
魚からの答えが返ってきたら、小さい魚でもそれはそれは愉しいものです。
で、帰りの車の中では、今日の釣りの事を中心に次の釣行のことを考えたり話したりしています。
今日の天気、風、潮、時間、仕掛け、餌、ルアーなどなど、釣れた原因や釣れなかった原因、次の釣行時はどうするかをね・・・そうして釣りの初心者であろうが、釣りのエキスパートであろうが関係なく、対応策というか引き出しがどんどん増えていくわけです。
これはもうすでに、次の釣行の愉しみが始まっていますよね(笑)
バス釣りはどうでしょうか
バス釣りの世界も基本的な楽しみ方は同じですが、私が始めた頃とは様変わりしました。バス釣り用のルアーもアメリカ製に加えて、高品質な日本製も増えて、多分何万種類(カラーバリエーションも入れたら???)も存在し増え続けているのが現状です。
ですから釣りのプランを立てる時も、基本的な先程書いた季節や天候、仕掛けや釣り方の中でも他の釣種に比べ圧倒的にルアーの種類が多いので、悩むことが桁違いに多く愉しめると思うんです。
しかもインターネットの発達により、釣果情報やテクニック、新製品の情報まで、いくらでも見ることができるので、さらに悩み事を増やしてくれて私としては嬉しい限りです。
色々な要素を総合的に考えながら、あーでもないこうでもないと悩みまくるのが、愉しすぎてどうしようもないのです!
以前も書きましたが、これは 超善玉ストレス だと思っています!!!
今度のバストーナメントに向けて
では、実際にどう愉しんでいるかを書きましょう。
これを書いているのはトーナメント1週間前です・・・琵琶湖で、こんなバスを釣りたい願望MAX状態です。
ポイント
場所:琵琶湖南湖 7時30分~15時
季節:梅雨の走り
魚の状態:スポーン(産卵期)~アフタースポーン(産卵後)~回復系
今回のバストーナメントは、産卵後の回復したアフタースポーンの回復系バスを沖で狙うのが王道です。ただ数は少ないとは思いますが、ベイト(餌の小魚)を追っている魚や、フロリダ系のバスがスポーニング(産卵)のためにシャロー(浅場)に差してきている可能性もあるのでサイトフィッシングも視野に入れなければならないでしょう。
基本的には、この2プランで攻めることにしようと思います。
気になるのが天候ですが、現時点では長期予報を参考にするしかありません。当然ですが直前の天気予報でタックルと戦略は前日にアジャストします。
私は最近ウインディ.comをよく使っています。
https://www.windy.com/
あと、琵琶湖で重要なのが水位と水温、南郷洗堰の放水量です。
水位は、シャローエリアに魚が入るかどうかや攻めることができるかどうかにかかわります。
水温の上下は、気圧と同じく魚の食い気に直結します。
南郷洗堰の放水量は、カレント(流れ)を意識しないと、場所選びに失敗することも結構あるのです。
1週間前の時点で水位11cm 放水量150トン・・・私としては結構好きな値ですが、来週まで続くのでしょうかね・・・
ただ、梅雨の走りで週中に雨も降りそうなので、放水量はUPする可能性はあります。
放水量などの情報はこちら参考にさせて頂いています。
https://twitter.com/biwako_info
当日の戦略は
大きくは、晴れて無風もしくは風向きで波が立たない、水質クリアならば、シャロー(浅場)から始め、次に沖を攻めます。
まずは朝一番、南湖西岸のスポーニングエリア(産卵場所)の手前からデプスのサイレントキラーなどのビッグベイトか、ヒシ藻があれば引っかかりにくいハイドアップのスタッガーなどのシャッド系ワームやフロッグなどのルアーで、ベイトを捕食に来るであろう大型のバスをサーチしながらシャローに近づきます。
もしも魚が見えればサイトフィッシングでシューティングします。
リグは魚を見てから決めますが、フィッシュアローのフラッシュJなどのリアル系ワームのノーシンカーかヘビーダウンショット、で狙います。
ただし、個体数はそれほど多くないと想像しているので、やっても1時間ぐらいとします。
シャローをひとしきりチェックした後は、沖を目指します。
ウインディの予報だと、あまりきつい風は吹かないようですので、どこでも行けそうです。
琵琶湖南湖の沖と言っても広いんですが、湖流もそこそこあるようなので、琵琶湖の流れのあるほぼセンター部分を中心に、流れのヨレでベイトが集まるであろう下物の浚渫エリア、ディープフォール周辺のハードボトムとウィードが絡むエリアで、3m前後の水深を狙っていこうというプラン。多分、木浜5号水路より南のやや東寄りを南に向かって、下りながらベイトを探しながら釣っていくと思います。
この時期は、ウイード(藻)の中でも背の高いエビ藻やササバ藻が伸びてきているようですので、季節柄シ多少でもシェードを意識しているので、縦のフォールが効いてくると思いますので、自重のある塩入のゲーリーヤマモトのセンコーなどのワーム(ソフトプラスチックルアー)のノーシンカー(オモリなし)は外せないアイテムです。
また、鮎も南湖に入ってきている情報もあるので、中層を攻めるルアーも必須です。
ハードルアーで言うと中層から表層を浮力を利用して攻めるならエバーグリーンのサイドステップなどのフローティングミノー、中層をしっかりと探るならサスペンドミノーですかね。
ワームで言うと先ほどのノーシンカーを中層で横方向に引いて来ても良いですし、ゲットネットのジャスターフィッシュなどのジグヘッドのスイミングいわゆるミドストで狙います。
また、軽いキャロライナリグもナチュラルなベイトを演出するのに良いリグです。
等々を考えながら行く場所をイメージして、使う順番を決めて、最初に使うであろうルアーをラインに結びます。
そんなことを1週間前にして、トーナメントが近付いてくる間の天候や放水量、釣果などの情報によって、どれだけ忙しくて帰りが夜中になったとしても、タックルを変更して結び変えたりしています。
本来ならできるだけフィールドに出て、バスを探してトーナメントに備えるのですが、殆どがぶっけ本番なので余裕で勝ちに行くことはできませんが、行けない事自体仕方ないし、それはそれで楽しいのです。
頭の中では、既に5回は琵琶湖に浮かんで釣りをしているんですけどね・・・俗に言うイメージトレーニングですわ(笑)ちなみにイメージでは爆釣です!!!
釣れたか釣れなかったかだけではもったいない
どうでしょうか・・・釣りをする人は気が長いとか、あんなにじっと待ってられないとかは、よく聞く言葉ですが、釣りをやっている人からすると、真逆なのになーと思います。
バス釣りなどのルアー釣りは、ルアーを動かす動作があるので、長時間じーっと待っていることは、特殊な場合を除いてありません。しかもあれでもないこれでもないと、取っ替え引っ替えするのですからね!
さらに、どんな釣りでも上手い人は気が短いと言うのが釣りの世界での常識です。
それは、釣れない時間が耐えられないので、エサやルアーを換えたり狙う層を換えたり、場所を換えたりと、短気が講じてどんどん魚に近づいて行きます。いわゆる攻めの釣りです。そして結果的に釣ってしまうんですね・・・
私も例に漏れず短気なのですが、たまにしか釣れません・・・あれ・・・おかしいなぁ・・・
ただ、とことん釣りを愉しみ尽くす事には自信があります。
それは釣り当日の釣れたか釣れなかったか以上に、行くまでの時間を悩み抜いて妄想したおすことが愉しみ尽くすコツだと思って実践しているからです。
そして悩み抜いた作戦が、正解かどうかの答えあわせが実釣です。大正解でデッカいのが爆釣したら最高ですよ!!!
さらに全然釣れない事もありますが、なぜ釣れないかと考え出した瞬間から、さらに深い愉しみが押し寄せてくるのです。
次回はトーナメント当日・・・答えあわせの実釣ですのでまたレポートさせていただきますね。
ご質問などあればどんなことでもコメントくださいね!